Seminar#5 認知能力の拡張

seminar5

東京大学大学院情報学環
ヒューマンオーグメンテーション学(ソニー寄付講座)
第5回セミナー「認知能力の拡張」

概要


東京大学大学院情報学環「ヒューマンオーグメンテーション学(ソニー寄付講座)」では、人間拡張学という新たな学問領域の開拓を通じて、産業界と教育界を活性化させ、未来を創る人材の育成と強化に繋げていくことを狙いとしています。
第5回セミナーのテーマは「認知の拡張」。知覚・身体能力・存在の拡張に続いて、今回は人間の認知能力の拡張について掘り下げます。招待講演としてハコスコ 藤井直敬先生,慶應義塾大学 今井むつみ先生をお迎えし,脳科学や言語心理学の観点から、人間拡張技術の現在と将来の応用可能性について、議論します。

日程


日時:
2019年8月30日(金) 14:00 開演

場所:
東京大学本郷キャンパス福武ホール ラーニングシアター
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/

お申込み:
会場準備の都合上,下記ページからお名前・ご所属・ご連絡先とともに,お申込み下さいますようお願いします.

申し込みページはこちら

タイムテーブル


13:30 開場

14:00 開会挨拶 味八木崇(東京大学大学院情報学環)

14:15 招待講演
藤井直敬(ハコスコ代表取締役、デジタルハリウッド大学大学院教授)
「意識と無意識のあいだ」

14:45 招待講演
今井むつみ(慶應義塾大学教授)
「ことばを通して世界を視る - ことばによる認知の変節と拡張」

15:15 パネルセッション
藤井直敬、今井むつみ、暦本純一 (進行:味八木崇)

16:00 閉会

招待講演



「意識と無意識のあいだ」
藤井 直敬
(ハコスコ代表取締役、デジタルハリウッド大学大学院教授)

profile

<プロフィール>
株式会社ハコスコ代表取締役、デジタルハリウッド大学大学院教授、VRコンソーシアム代表理事
医学博士、眼科医、神経科学者、起業家、アーティスト
1965年広島生まれ、東北大学医学部卒
東北大学病院眼科、マサチューセッツ工科大学での勤務を経て、2004年より理化学研究所、2008年同研究所チームリーダー、2014年株式会社ハコスコを起業。2018年デジタルハリウッド大学大学院教授

著書に「つながる脳」(毎日出版文化賞)「ソーシャルブレインズ入門」「予想脳」などがある。

 

「ことばを通して世界を視る - ことばによる認知の変節と拡張」
今井むつみ(慶應義塾大学 環境情報学部教授)

今井むつみ先生
<プロフィール>
1989年慶応義塾大学大学院博士課程単位取得退学。1994年ノースウェスタン大学心理学部Ph.D.取得。専門は認知心理学、発達心理学、言語心理学。幼児の言語や概念の発達、認知科学の立場から学びの仕組みを明らかにする研究を行っている。数多くの学術論文をハイインパクトの国際誌に発表し、アジア初のCognitive Science Society(国際認知科学会)のFellow, Governing Board Memberに選出されている他、International Cognitive Science Summer Schoolでも講師を務めた。2008年にCognition誌に発表した論文は、オノマトペのもつ音と意味のつながりが子供の動詞の習得を助けることを示し、言語発達における類像性の重要性を指摘して、国際的に注目を浴びる。その後2014年にPhilosophical Transaction of Royal Society Bに寄稿した論文は“Sound symbolism bootstrapping hypothesis”を提示し、言語発達、言語進化、言語の身体性という三つの学術分野をつなぐ記念碑的論文として高く評価されている。日本語では『ことばの学習のパラドックス』『レキシコンの構築』『言語と身体性 (岩波講座 コミュニケーションの認知科学」)』などを上梓。『ことばと思考』(岩波新書)、『ことばの発達の謎を解く』(ちくまプリマ新書)、『学びとは何か』(岩波新書)などの一般書も発表している。

アクセス


東京大学本郷キャンパス福武ホール